「陸」と「海」の二部構成で開催された大哺乳類展の、後編という位置づけになります。
陸の部は、大量の剥製たちの存在感と物量に圧倒される感じでありました。地球館三階の常設展示とは、また違った迫力のありようでしたし。
対する、今回の「海のなかまたち」は、展示物の物量としては少ないかもしれませんが、展示スペースを覆うくじらの骨の迫力や、各所に配置された映像資料が効果的で、見ごたえのある展示となっていました。
映像資料がまた、興味深いものの短時間にまとまっていて、よかったのです。よくありがちな、貴重なんだろうけどだらだらと続くビデオは、見て回る者のリズムを奪うよなあ、と思ってしまうのですが、今回のように数分にまとめてもらえると、そんなこともありません。……もっとも、人が滞留することを防ぐために、やむを得ず短くしたのかもしれませんけど。
展示内容では、アシカとアザラシの違いがとてもシンプルにまとまっていて、とても腑に落ちたことや、クジラの食事方法についてなどが興味深かったです。
知識として得るのと、映像や標本を交えて体感的に把握するのとは、やはり違うものでありますし。
一方、浅瀬に迷い込んだクジラ/イルカについてのストランディング研究の展示は、内容的に散漫で、こなれていなくて、なんだか違和感を覚えてしまいました。
まあ、すべての展示が魅せるものである必要もないのかもしれません。
なお、飛び出せ!科学くんとのコラボについては、淡い感じで気になりませんでした。逆に、それに惹かれてきた人には物足りない感があるかも。
って、そう感じたのは、音声ガイドを使っていないからか。そのナレーション(ココリコの田中さんが担当だそう)では、もしかしたら濃度が高いのかもしれません。
訪れたのは、スタート直後を避けた、夏休み入り前の平日だったため、スムーズに見て回ることができました。夏休みに入ると、おそらく混雑することでしょう。
ただ、わりとゆったりとした配置になっていたので、混んでいるときでも、意外と見やすいかもしれません。
……といったあたりが雑感ですが、同時に、この企画展に近い迫力の内容を常設展示している科学博物館は、改めて好ましい施設だなあ、と感じた次第でありました。