科学博物館で企画展を見て、ついでにどこか寄ろうということになり、上野公園の地図を眺めてみました。
数多くある博物館/美術館から目にとまったのが、台東区下町風俗資料館。地図を見るまで存在を知らなかっただけに、まったく期待せずの訪問となりました。
下町風俗資料館があるのは、不忍池のはしっこあたり。ちょうど蓮の花が開いている時季で、それを眺めてからの入館です。300円という値づけは、気軽に寄れる料金でよいですねえ。
一階と二階があります、との説明をもらい、まずは一階から見ることに。
展示してある家に上がりこむと、なんだか落ちついてしまいます。こういった、「当時の暮らしぶり」といった展示は、江戸東京博物館など、いくつかの施設で見た覚えがありますが、なぜかここのは、とても強く生活感に触れることができました。
商家の雰囲気も、駄菓子屋さんの商品ラインナップも長屋の居間も落ちつくのは、路地なども作りこんであるからでしょうか。よそと違う生活感がなにから来るのかは、明確な答えを見つけることはできませんでした。
かつての行商の声が流れる階段で二階へ上がると、一階とは違ってもろもろの展示が広がっています。
遊具の類が並んでいるほか、土地柄ということもあってか、浅草の盛り場、花やしき、凌雲閣などにまつわるものが多く見られました。
女優さん・俳優さんのブロマイドなどとともに、その人の芸能人生がまとめられていたり、花やしきの展示内容の変遷があったりと、肉付けが充実していてたのしめます。
比べてどうなる、というものではないものの、江戸東京博物館の同じ時期を扱った展示よりも、だいぶ充実しているような。特化の勝利、ということなのでしょうかね。
さらには、二階には銭湯の番台もありまして、座れるようになっています。江戸東京たてもの園の子宝湯もいいですけど、ここもよいふんいきとなっていました。
というわけで、期待値が低かったこともあって、大満足で、おみそれしました、という状態です。
ただ逆に、高い期待を抱いて訪れると、微妙な感じは残ってしまうかもしれません。